「自作メダルゲームの魅力って何なんですか?」
という趣旨の質問を受けたことがあります。
★自作メダルゲームを作る魅力とは何か?
それは「現実の技術」をゲームに取り入れて勉強することでしょう。
さらに、メダルゲームと言うジャンルは、最新テクノロジーなどの幅広い分野を「ゲーム」の観点で考えることができ、豊かな発想に持ち込みやすいからです。
「ゲーム」と「最新技術」を最も幅広く取り入れやすいのが「メダルゲーム」の魅力であり、最大限の知恵と想像を振り絞ることができるゲームジャンルとも言えるでしょう。
デジタル技術でできることには限りがあります。
ピンからキリまで無限大の可能性を秘めていると言っても過言ではありません。
そういってくると「開発費用」や「規模」というのが大きくなるのがリスクでありマイナス面ですね。
確かに現状ゲームセンターのゲーム機を調査すれば数十万円~数千万円とかかる相当な高額です。
でも、メダルゲーム開発は手が届かないものとは思いません。
既に、一般家庭で日常のDIY工作でも十分にできるくらいの環境が整っています。
私は趣味でメダルゲームを工作してきましたが、作っているうちに別の視点ができました。
「これって教育目的ネタにちょうどいいのでは?」という発想です。
私は最初、ビデオテープから始まりました。
この間で学んだ分野を考えると、当初は幼稚園の工作程度のテープでぺたぺたハサミでチョキチョキ、積み木遊びくらいのレベルから始まっているわけですね。
いまは無きNHK番組「つくってあそぼ」のワクワクさんのようなスタイルです。
ダンボールになると、格が上がります。セロハンテープがガムテープに、わりばしや身の回りのゲームに使えそうなモノを応用利用するようになります。
作ることのできる範囲が広がり、新しい知識や知恵も働くようになります。
さらに、木材を使用するようになると、釘やネジ、金具を使うようになります。
ハリボテ過ぎた作りに不満をもったのか、自然と設計図を描くようになり、とうとう全自動化。
モーターや電飾を使用し、あらゆる理屈や機構の知識を直接確認したり、時には工場見学などの要素を経て自動化に成功。
次第には制御までも自動化する目標をもって電源をONOFFする電気回路のからくりマシンを作るようになり、後にプログラミングという視点にまで発展しました。
ゲームの収支管理を研究するために統計学やゲームバランスというところにまで範囲は伸び、ここまでメダルゲーム制作のために学んだ知識の数は相当広い分野にわたったことでしょう。
かかるお金は新しい技術やどのくらい本格的なものを作ろうとするかで費用がかさむわけであって、一般工作であれば5000円程度でそこそこ本格的なハンドメイドメダルゲームが作れるというのも分かってきました。
工作としては総合的にワンランク上ですが、ちょっと変わった工作として子供から大人までゲーム作りを楽しめるのではないかと感じた限りです。
また、応用も効くので、「物理ゲーム」×「勉強分野」でいくらでもゲームと関わりながら楽しく研究、モノづくりが行えると思います。
たくさんの分野にチャレンジできるということが分かっていただければ幸いです。
興味と熱意とコンセプト(目標)を持てば、本格的なメダルゲームも作ろうと思えば作れますし、オリジナルルールはもちろんのこと、たくさんの目標を持って様々な「知恵」(知識や技術を考えて扱うこと)を学ぶことができます。
例えば、「低予算」「省スペース」を第一のコンセプトや目標にするならば、低予算で済ませれるようにノウハウやアイデアを考えます。
「高価な部品を何に代用するか」とか、
「材質や構造を安く実現させるにはどうすればよいか」とか、
「必要な材料をできるだけ少なくする」とか、
「大きい材料を買って、たくさんの部品を安上がりに制作する」とか、
「サイズ設計」とか
コンセプトや目標のために知恵やアイデアを駆使します。それでも十分に考える力を養うことになります。
また、ゲーム制作と関与しているので、完成したときには世界に1台しかない唯一のゲームで遊ぶこともできるわけです。
作っている途中ではたくさんの超える壁や困難がでてくることもありますが、その困難をどのようにして乗り越えるか、またはどのように回避するかというのもひとつの試練であり、「問題解決」として非常に良い勉強と経験になると思います。
いわばひとつの「プロジェクト」と考えてもよいでしょう。
いまは、お手軽にスマートフォンアプリでもコイン落としのシミュレーションゲームができています。
どのようにしてつくられているのかと言えばITの知識を勉強し、作るのに必要な分野が「プログラミング」「画像」「3D素材」「音楽」になります。
プログラミングやアルゴリズムの勉強だけで作れるようになったデジタル技術や開発の進化もお見事であり、良い特徴です。しかし、あくまでも「バーチャル」であり「リアル」ではないところに違和感があります。
コンピュータの成果物は大体は現実を模した「シミュレーション」や「空想表現」になります。しかし、使いやすさとか、「非現実」とか「ファンタジー」をつくることに秀でているのがバーチャル(デジタル)の特徴ですね。
「現実」と向き合って学ぶことはすごく重要です。純正な「メダルゲーム」は本格的に作るとなると実際に計算式や設計図はもちろんのこと、学校で「こんなの学んでどこで活かせるんだよ」といったことも普通に使う機会が出てきます。
「ゲームを作る」ために自然と色々なことを勉強するようになり。そして、遊ぶことができる唯一のオリジナルゲームができる。これだけでもそこそこの楽しさとワクワク感だと思います。
そうすると次第にゲームを通じて難しい勉強を行っていたりするもので、アイデアや既存技術といったゲームを作るための「知恵」もフルに働かせることができます。
自ら進んで楽しみながら学べるというのは、この他にも例がありますが、コンピュータや携帯端末を使って勉強するだけではそんな「雰囲気」という感覚だけしか学べず、その点現実では直接身近に触れながら研究することができます。
臨場感も「画面上」と「リアル」では桁違いですね。デジタル化によって表現や利便性は広がりますが、ひそかに失われている「現実」を忘れてほしくないものです。
バーチャルコンテンツやアプリに完全に呑まれている瞬間・・・非常に現代は魅力的ですが、それは本格的な「現実逃避」かもしれません。
「勉強」か「遊び(ゲーム)」のどちらが好きですか?
本当のモノづくりの楽しさを「ゲーム」を通じて楽しく作ってもらうと共に、楽しく既存技術や知識・加工スキルの勉強してもらいたいです。
そして、自由な発想と斬新なアイデアを知恵を振り絞って、ぜひとも再現して作品として作り上げてもらいたいと私は思います。
「現実」と「ゲーム」を結び、「臨場感」と「楽しさ」と「難しさ」を感じることができればなお良いでしょうね。
単なる勉強ではやる気はあまり起きません。やりたいことや、好きなこと、興味のあることを通じてたくさんの勉強ができる方が良いと思います。
メダルゲームだけにこだわらず、アナログゲームや物理要素を使うゲームであればどれでも言えることでしょう。
自作メダルゲーム交流広場では、メダルゲームを作るということだけでなく、100円均一やホームセンターの商品を使ったDIY用品のモノづくりから、コアなモノづくりの勉強の一つとしてノウハウや情報交換にぜひご利用ください。
それでは~
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