プッシャーテーブルの動かし方として一般的なものを紹介します。
多くのプッシャーゲームで採用されていますが、これとは異なる仕組みも存在します。
また、自作メダルゲームにおいては各部品を作るのに非常に困難なため、
この例とは異なる方法で手軽な作り方をするほうが効率的な場合もあります。
一般的にプッシャーテーブルの高さが高いもの(グランドクロスやタワープッシャーシリーズ)は、
比較的プッシャーテーブルの下側にややスペースが大きく取れるため、
アクチュエーターの設計は容易でかつ、タワープッシャーシリーズではジャックポット時に
プッシャーテーブルの可動範囲を大きくするなどの特殊な仕組みが導入できます。
ポケットプッシャーシリーズやタワープッシャーシリーズ、ファンタジータウンで見かける
プッシャーフィールドの可動範囲を変える機構は同じプッシャーテーブルの
アクチュエーターの仕組みを2つ搭載させることで実現することができます。
高さの少ないプッシャーテーブル(SP-02やヴィーナスファウンテン、フォーチュンオーブ)等は
スリムな機構を用いるため、スロットチャッカーなどもなく、シンプルな押し出し機構のみの
構成です。ただし、どの機構にもプッシャーテーブルが万一動作しなくなった場合に
緊急停止ができるよう、プッシャーの動きをチェックするセンサーがついています。
これを応用して、所定の位置でプッシャーを止めることや、メダルのインターバル投入などが
可能になります。
それでは、添付画像を参考に見てください。
①はプッシャーを上から見た図ですが、矢印で示す2と3と4については
プッシャーテーブルの裏側もしくは下側についているものです。横から見た図②が
あるのでそちらを参考にしてください。
プッシャーテーブルを前後にまっすぐ動かすためには左右の緑色になっている
ガイドが必要です。このガイドを左右に取り付け、プッシャーテーブルを
挟むように取り付けますが、プッシャーテーブルが緩やかに可動できるように
少しゆとりの隙間を設けておきます。(1mm~2mm程度)
基本的にプッシャーテーブルの横幅がプッシャーフィールドと同じ大きさである場合は、
プッシャーフィールド側にガイドを取り付けると問題ありません。
②の図はガイドを除いた横からみたプッシャー機構の図です。
1はプッシャーの可動による摩擦を軽減するためのキャスターです。
2と3は、メダルを確実にプッシュするための機構です。
2についてはプッシャーテーブルに取り付けますが、3については
2の部品に挟まれる形で固定されていません。これにより、万一プッシャーテーブルが
逆うろこ状態等でプッシュされる際に浮いてしまっても、
3の部品は独立してプッシャーフィールドに面しているため、プッシャーテーブル内部に
吸い込んだり噛んでしまうことが少なくなります。
4はモーターから出力されるクランク機構の軸を受ける部品です。
クランク機構の先の軸は円を描くように回るので、円の直径分の横幅をとります。
4の部品が2つ平行に取り付けていますが、この間に軸をはめ込みます。
③はモーターからのアクチュエーターです。運動の伝達で有名なクランク機構を利用しています。
また、赤色の部分は軸ですが、この軸はプッシャーテーブルの4の部品との摩擦磨耗を
軽減するために、軸がくるくる回るようになっています。
今回は一般的なプッシャーテーブルの機構を簡単に説明しましたが、
自作メダルゲームにおいてはこれらの機構を真似るのは難しいため、
今後は市販のものを極力使う方法で簡単に作れる機構を紹介したいと思います。
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